Googleマップのルートからタクシー料金を概算

Googleマップで配車サービスの料金が表示されないときに。経路を出して「共有」したURLを貼ると、公示運賃表にもとづく料金の概算(通常・深夜)を計算します。地名を直接入れることもできます。

Googleマップアプリで経路を表示 →「…」→「共有」で出てくるURLをそのまま貼ってください。

URLがうまくいかないとき:地名で入力する

入力されたURL・地名はサーバーに保存しません(計算のあと破棄します)。

Googleマップでタクシー料金が表示されないのはなぜか

経路検索で「タクシーを拾うマーク」を押しても、料金の数字だけが出ない。同じ症状の報告は、Googleマップ公式コミュニティにも「マップのタクシー料金が表示されない」「タクシー料金が表示されなくなった」として残っています。

まず知っておきたいのは、あの金額はGoogleが計算しているのではないということです。Googleマップ ヘルプの「配車をリクエストする」にはこう書かれています ——「配車サービス プロバイダは、推定料金や待ち時間などの情報を Google マップと共有します」。同じページの冒頭には「国や地域、言語によってはご利用いただけない場合があります」ともあります。

つまり料金が出るかどうかは「Googleにその機能があるか」ではなく、その場所・その時点で提携している配車事業者が料金データを渡しているかで決まります。渡っていなければ、タブは残ったまま数字だけが消えます。

なお、Googleが「タクシー料金の表示をやめた」と公式にアナウンスした事実は確認できていません(2026年8月時点)。原因を利用者の側から切り分ける手段も、今のところありません。そこでこのページは提携の有無に左右されない方法 —— 国土交通省の各地方運輸局が公示した運賃表 —— で料金を計算します。

再起動やアプリの入れ直しでは直らないことがある

この症状によく紹介される対処は、アプリの再起動・再インストール・キャッシュの削除です。ただし原因が配車事業者から料金データが渡っていない側にあるなら、端末側で何をしても数字は戻りません。実際、再起動・シークレットモード・別アカウント・配車アプリの再インストールをひととおり試しても直らなかった、という2024年8月の投稿がYahoo!知恵袋に残っています。このページの計算は端末側の状態に依存しないので、切り分けを待たずに金額だけ先に知ることができます。

出典: 配車をリクエストする – Google マップ ヘルプ

このページでの調べ方

必要なのはGoogleマップの経路の共有URLだけです。Googleマップのページ本文は取得せず、URL文字列から出発地と目的地を読み取ります。

スマホ(Googleマップアプリ)の場合

  1. 出発地と目的地を入れて、経路を表示する
  2. 「…」(その他)から「経路を共有」を選ぶ(表示は端末やアプリのバージョンで多少違います)
  3. 出てきた https://maps.app.goo.gl/… をコピーして、このページの入力欄に貼る

パソコン(ブラウザ)の場合

  1. Googleマップで経路を検索する
  2. 左側の「共有」→「リンクをコピー」を押す
  3. コピーしたURL、またはアドレスバーの https://www.google.com/maps/dir/… をそのまま貼る

URLがうまく読めなかったとき

フォームの「URLがうまくいかないとき:地名で入力する」を開いて、出発地と目的地を文字で入れてください(例:「東京駅」「渋谷駅」)。この経路ではOpenStreetMapの地名検索を通るため、実際にどの地点として計算したかを結果画面に必ず併記します。違う場所に当たっていたら、駅名や住所を足して入れ直してください。

タクシー料金の計算の仕組み

日本のタクシー運賃は、国土交通省の各地方運輸局が公示する運賃表で決まります。金額を作っている要素は4つだけです。

初乗り運賃と加算運賃

決められた距離(初乗り距離)までは定額で、そこを超えると一定の距離ごとに加算されます。東京23区・武三地区なら1,000mまで500円、以降は232mごとに100円。10km走った場合の距離ぶんの運賃は、500円 + 100円 × ⌈(10,000 − 1,000) ÷ 232⌉ = 500円 + 3,900円 = 4,400円になります。

時間距離併用制(渋滞・信号待ち)

時速10km以下で走った時間は、距離の代わりに時間で加算されます。東京23区なら85秒ごとに100円。同じ距離でも、渋滞や信号待ちが多いほど料金は上がります。このページが「◯円 〜 ◯円」と幅で出しているのはこのためで、下限は距離ぶんだけ、上限は所要時間の25%を低速走行と見込んで上乗せした額です。この25%は仮定であり、実測で裏づけた値ではありません。

深夜割増

22時から翌5時までは2割増です(下の対応地域はいずれも2割)。このページは通常と深夜の両方を最初から並べて表示するので、帰りが遅くなりそうなときも見比べられます。

距離からタクシー代がいくらか調べる(距離別の早見表)

行き先が決まっていなくて「だいたい何kmだといくらか」だけ知りたいときのために、上の計算式をそのまま距離にあてはめた早見表を置いておきます。信号待ち・渋滞をゼロとした距離ぶんだけの金額なので、実際はこれ以上になります。深夜(22時〜5時)はこの1.2倍です。

距離東京23区・武三横浜・川崎(京浜)東京多摩相模・鎌倉埼玉南部千葉埼玉北部群馬(前橋・高崎)群馬(太田・桐生)大阪名古屋福岡札幌・小樽
1km500円500円500円500円500円500円600円600円600円600円600円600円600円
2km1,000円1,000円1,000円1,000円1,000円1,000円1,000円1,000円1,100円1,000円1,000円1,000円1,000円
3km1,400円1,500円1,500円1,400円1,500円1,400円1,400円1,400円1,700円1,400円1,500円1,300円1,400円
5km2,300円2,400円2,400円2,300円2,400円2,300円2,300円2,200円2,700円2,300円2,300円2,000円2,100円
7km3,100円3,400円3,400円3,200円3,400円3,200円3,200円3,100円3,800円3,200円3,200円2,700円2,800円
10km4,400円4,800円4,800円4,600円4,800円4,600円4,400円4,300円5,400円4,500円4,500円3,800円3,900円
15km6,600円7,100円7,200円6,800円7,100円6,900円6,600円6,400円8,000円6,600円6,600円5,500円5,800円
20km8,700円9,400円9,600円9,100円9,500円9,100円8,700円8,500円10,600円8,800円8,800円7,200円7,600円

距離が分からないときは、このページ上部の入力欄にGoogleマップの経路URLを貼れば、道なりの距離と所要時間から計算します。表の金額はいずれも普通車の上限運賃です。

対応している地域の運賃表(普通車・上限運賃)

地域初乗り加算低速時改定日
東京23区・武三500円 / 1000m100円 / 232m85秒ごと100円2026-04-20
横浜・川崎(京浜)500円 / 1000m100円 / 214m80秒ごと100円2026-03-16
東京多摩500円 / 1000m100円 / 211m80秒ごと100円2026-03-16
相模・鎌倉500円 / 1000m100円 / 223m80秒ごと100円2026-03-16
埼玉南部500円 / 1027m100円 / 213m80秒ごと100円2026-03-16
千葉500円 / 1060m100円 / 221m80秒ごと100円2026-03-16
埼玉北部500円 / 941m100円 / 233m85秒ごと100円2026-03-16
群馬(前橋・高崎)600円 / 1237m100円 / 239m90秒ごと100円2026-03-16
群馬(太田・桐生)600円 / 1100m100円 / 189m70秒ごと100円2026-03-16
大阪600円 / 1200m100円 / 231m85秒ごと100円2025-11-05
名古屋500円 / 910m100円 / 232m85秒ごと100円2025-10-14
福岡600円 / 1100m100円 / 287m105秒ごと100円2026-07-01
札幌・小樽600円 / 1050m100円 / 272m100秒ごと100円2025-12-17

実際の運賃は「公定幅運賃」の下限〜上限のあいだで事業者ごとに異なります。ここに載せているのは上限(いちばん高い区分)なので、実際の支払いはこれより安くなることがあります。各地域の出典(運輸局の公示)は、計算結果の下に表示されます。

よくある質問

Googleマップでタクシー料金が表示されないのはなぜですか

Googleマップに出ていた料金は、Googleが計算した値ではなく配車事業者から提供された数字です。提携している事業者がその地域・その時点で料金データを渡していなければ、タブは残ったまま数字だけが出なくなります。Googleが表示をやめたという公式アナウンスは確認できていません(2026年8月時点)。詳しくは上の解説をご覧ください。

概算と実際の支払いは、どのくらいずれますか

ずれる原因は2つあります。ひとつは運賃表そのもの。タクシー運賃は「公定幅運賃」といって下限〜上限に幅があり、事業者ごとに違う運賃を選べます。このページが使うのは上限運賃なので、下限寄りの事業者ならこれより安くなります。もうひとつは経路です。距離と所要時間はOpenStreetMapの経路データ(OSRM)から求めており、運転手が実際に選ぶ道とは違うことがあります。参考までに、Googleマップが「7.3km / 21分」と出す東京駅→渋谷駅を、このページは7.68kmと計算しました。

対応していない地域の料金は出せますか

地域を判定できなかったときは、その旨と距離・所要時間だけを表示します。フォームの「地域(運賃表)」から近い地域を選び直せば、その運賃表で計算できます(ただし運賃表が違うので、目安としての精度はさらに落ちます)。対応地域は運輸局の公示という一次資料まで確認できたところだけを入れており、裏取りできていない地域は入れていません

渋滞しているときも正しく出ますか

距離と所要時間は渋滞のない状態の値です。渋滞ぶんは、上限側の金額に「所要時間の25%が時速10km以下だった」という仮定で織り込んでいます。実際に大きく渋滞しているときは、上限側の金額よりさらに高くなることがあります。

高速道路代や迎車料金は含まれますか

含まれません。迎車料金・高速道路の通行料・待機料金・各種割引はいずれも計算に入れていません。札幌・小樽の冬期割増(12月10日〜3月26日、2割)も含めていないので、その期間は表示より高くなります。

タクシー代は1kmあたりいくらですか

一律ではありません。日本のタクシーは「初乗り運賃 + 加算運賃」なので、短い距離ほど1kmあたりの単価が高くなります。東京23区・武三地区の上限運賃(1,000mまで500円、以降232mごとに100円)で計算すると、2kmで1,000円(1kmあたり500円)、5kmで2,300円(同460円)、10kmで4,400円(同440円)、20kmで8,700円(同435円)です。つまり「1kmあたり◯円」で掛け算すると短距離では安く見積もりすぎます。距離別の金額は上の早見表をご覧ください。

Googleマップのリンクがなくても料金を調べられますか

地名だけでも計算できます。上の入力欄の「URLがうまくいかないとき:地名で入力する」を開いて、出発地と目的地を入れてください。ただしGoogleマップの共有URLには経路の座標が入っているため、URLを貼ったほうが地点の取り違えが起きにくく、精度も上がります。

入力したURLや地名は保存されますか

保存しません。計算に使ったあとその場で破棄しており、データベースもアクセスログへの記録も置いていません。Googleマップのページ本文も取得せず、短縮URLの行き先の解決とURL文字列の解析だけを行っています。